5:00 | 起床 朝食を取って、コーヒーを飲みながら のんびり過ごしたり、薪割りをしたり。 |
7:00 | 子どもたちをバス停まで送る 小学校までは距離があり、子どもたちはバス通学。 |
8:00 | 出勤 仕事 勤務時間 8:30〜17:30 |
18:00 | 帰宅 |
19:00 | 夕食 毎日家族4人で食卓を囲んでいます。 夕食後は家族団らんタイム |
21:00 | 就寝 |
神奈川県出身の鳥居昌巳さんは、進学で石川県金沢市へ移り住み、そのままスポーツ関係の仕事に就職。仕事関係のサッカー教室や田植え体験、キャンプなどで池田町に何度も足を運んでいたことがあり、「子育てをするなら、のびのびとした環境がある池田町がいいなぁ」と感じていました。
その頃、職場で奥さまと出会い、結婚。第一子である和夏ちゃんを授かった時に、鳥居さんはふと考えます。「金沢は何でも揃っていて便利だけど、子どもがのびのび遊べる場所が少ない。やっぱり池田町で子育てしたいなぁ」。以前から抱いていた思いを、再認識した瞬間でした。そんな時、お義父さんから一つの提案が。「どちらかの親が近い方が安心だろう、協力して子育てしよう」。その言葉に、福井県には地域で子育てをする土壌があると感じた鳥居さん。お義父さんの言葉が決め手となり、10年前、和夏ちゃんが1歳の時に池田町へ移住することとなったのです。
初めての土地に暮らすということは、不安も付きまとうもの。しかし「子どもはもちろん、自分自身も一緒に楽しみながら子育てしたい」という強い思いがあった鳥居さんは、「池田町なら、子どもと一緒にゼロから成長できると思いました」と目を輝かせます。奥さまが池田町出身で基本的な情報を得ることができたのも、不安を取り除く一因となったようです。そんな鳥居さんの理想は、「子どもが泥だらけで家に上がってくるような子育て」。お父さんの願いを叶えるかのように、2人の娘さん達は池田町の豊かな四季を満喫しながら、よく遊びよく学んでいます。「小・中学校1校ずつで全学年1クラスなので、“少数精鋭”ですね(笑)。高学年は下級生を、低学年は上級生を思う気持ちが自然と育ち、仲間意識が強く学校全体が一丸となっている感じがします」と鳥居さん。福井県は全国トップクラスの学力・体力を誇る県であり、池田町もその一翼を担っています。
また、地域がほぼ顔見知りというのも子ども達が安全に暮らせる大切なポイントです。奥さんは「自分が子どもの頃はご近所付き合いが苦手でしたが、子育てをしてみると周囲がみんな見守ってくれているというのは本当にありがたいですね」と、安心して子育てができる環境が整っていることを教えてくれました。
今ではすっかり地域に馴染んだ鳥居さん。
「地区の役を何でも引き受けてしまうので、大変じゃないのか心配」と言う奥さんにも、「声をかけていただけるのがすごくありがたい。地域に参加するのは大事なことだと思うんです」と余裕の答えで返します。今後の目標は、現在の仕事を通して、自分の子どもを含めた池田町に暮らす子どもたちに働く場所を作ることだと言います。「それが使命であり、私を温かく迎え入れてくれた池田町に対する恩返しだと思うんです。将来、家族みんなで働けたらいいですね」と”池田町民”として凛々しい表情を見せる鳥居さん。しかし次の瞬間には「実は、薪ストーブを買うことも夢なんです」とお茶目な笑顔も。「その日のために、今は薪割りをしています(笑)。割った薪で家族でたき火をしたり、マシュマロを焼いて食べたりする時間も最高ですね」。移住という夢を叶えた鳥居家は、新しい夢に向かいながら、今しか味わえない家族時間を満喫しています。
鳥居さん一家
鳥居昌巳さん、美帆さん、
和夏ちゃん、実和ちゃん
ご主人は神奈川県
奥さまは池田町出身
移住前は金沢市に在住
10年前に池田町に移住